液状化って何?対策を知って崩れにくい家を建てよう
液状化とは
液状化とは安定していた砂地盤が地震の振動によって圧力が加わり液体状になる現象です。液状化する砂地盤は地下水位が高く水分を多く含んでいます。地盤が液状化することで、建物の傾斜や沈下、マンホールなどの地下埋設物などの浮き上がりが発生します。
液状化が発生する条件
液状化が発生する地盤の状態にはいくつかの条件があります。どんな条件によって起こりうるのか見ていきましょう。
砂が堆積している
液状化の条件の一つとして、砂が堆積していることがあります。粒の大きさの直径が0.075~2ミリの大きさの砂が液状化を起こしやすくなります。それより小さいものでは粘りが出て砂の粒子がお互いにくっつき合い地震で液状にバラバラになることはありません。粒の大きいもの(礫、砂利)であれば水はけがよいため液状化がしにくいとされています。
砂がゆるい
砂のかみ合わせが“ゆるい”ことも液状化の条件の一つです。砂粒の大きさと堆積の締まり具合は地盤の液状化に対する抵抗力に繋がります。地震による揺れによって圧力がかかり、地盤の抵抗力が勝てば液状化は生じませんが、地震の力が勝てば液状化が発生します。
砂が地下水に浸っている
地下水位が高い(地表から見て浅い)状態で、それによって軟弱な砂地盤が地下水の中に浸っている状態です。地下水が地面から1メートル程度のものは地下水が高い部類に入ります。しかし、地下水位は季節や降雨によって変化するため注意が必要です。
地震による振動が伝わる
液状化は地震をきっかけに発生します。まず、水分を大量に含んだ緩く堆積した砂地盤に地震の揺れによって強い圧力がかかります。そうなることにより、緩く堆積した砂地盤は砂粒同士のかみ合わせが弱まり地下水の中に浮いた状態となります。水混じりの砂地盤(個体)が地震の圧力によって砂混じりの液体になってしまうのです。また、緩く堆積した柔らかい地盤では地震の揺れを増幅させ、それにより液状化の可能性が高まります。
条件を紹介しましたが、液状化はこれらの要素が組み合わさり発生するものであるため一概に軟弱地盤だから、地下水位が何メートルだから発生するなどと断言することはできません
液状化しやすい土地
液状化が発生する条件には、砂地盤であること、地下水位が高い(浅い)ことがありました。
それらの条件が揃う土地はどのような地形、土地利用なのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
- 昔、川や沼だった場所
- 埋立地
- 砂丘などが近い場所
- 大きな川が近い場所
- 盛り土・埋め戻した土地(砂利の採掘跡地)
- 昔、液状化を起こした場所
一度液状化が起きた地盤は水分が抜け締まるため安定すると考えられがちですが、それは違います。過去に液状化現象が起きた土地が繰り返し被害に遭う例も多く報告されています。地盤は長い年月をかけて安定していきますが、数十年から数百年のスパンで過去に被害があった土地は警戒をする必要があるでしょう。
液状化への対策
液状化のリスクを知るための実際の地盤に対しての調査は土地の購入前に行うことはできません。そのため、購入前にハザードマップや土地の成り立ち、地形による事前調査が重要になります。また、取得した土地が軟弱地盤で合った場合の対策もご紹介します。
液状化しやすい土地を避ける
液状化が起きにくい土地は地形区分では山地や台地です。これらの土地は200万年前以前に堆積した比較的古く硬い地盤から成り立っています。台地などの地盤が安定した土地を選びましょう。
地盤改良
液状化が懸念される地盤であっても地盤改良を行うことで、リスクを低減させることができます。主に下記のような工法があります。地盤への液状化対策は更地の状態であれば容易ですが、後に紹介する通り既存住宅では建物や周辺環境への影響もあるため難しくなります。
- 地盤に砂を圧入し締め固める
- 薬剤等を注入し地盤を固結させる
- ポンプなどで地下水を汲み上げ地下水位を低下させる
一番目と二番目の工法は液状化が起きやすい条件である「ゆるい砂地盤」を固めるもの、三番目の工法は「ゆるい砂地盤」が地下水に浸っている状態を解消するため地下水を下げることで地盤改良を行います。
まとめ
わたしたちの足元で、あたりまえのように建物を支え、インフラ整備のためにも役立っている地盤。それが突如として不確かなものになってしまうリスク、それによって引き起こされる被害を知っておかなければなりません。これは、ただ単に不安を煽るわけではなく、原因と対策を知ることによって安心してマイホームを取得する、マイホームで暮らしてゆくための知識です。
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